W-SOHO

あこがれのSOHO人にきく

現在、はつらつとした笑顔の元気な女性が増えています。その背景には、勤務場所にとらわれることなく自分の実力を仕事に活かせるSOHOスタイルの存在があることは確か。このコーナーでは、女性ならではの発想をSOHOにうまく活かし、理想のライフスタイルを実現している女性たちを「あこがれのSOHO人」とし、仕事のエピソードから裏話、将来設計にいたるまで根堀り葉堀り聞いちゃいます。同時に最近のSOHO事情まで見えてくるインタビューです。

■バックナンバー■
廿里美
廿里美(にじゅうさとみ)
Profile
生年月日
  1964年4月28日
血液型
  B型
星座
  おうし座
性格
  おっとりとマイペース
主な業務内容
  入力系在宅ワーク関連の執筆
  入力系セミナー講師など
  テープ起こし
仕事実績
  入力系在宅ワーク書籍の自主制作
『月刊 在宅入力者』1〜16号
『文字入力ワークドリル』
『小さな在宅ワークの経理』 ほか
  入力系在宅ワーク関連の商業出版など
『ゼロから学ぶテープ起こし』主婦の友社
『女性のパソコン』Vol.2〜7に執筆 白夜書房 ほか
  SOHOWORKネット「オンライン講座文字入力コース」講師
  にこぽむの会「私らしく。自分力アップ講座」教材制作協力
  テープ起こし、セミナー講師、入力など
1日の仕事のスタイル
 
7時 起床
8時 朝のメールチェック
夫(クリーニング屋)、長女(小学校)、次女(保育園)を送り出す
9時すぎ 仕事開始
  仕事・遊び・何か食べるなどが入り交じる
16時50分 次女を迎えに保育園へ
  仕事・遊び・何か食べるなどが入り交じる
19時 夕食
  仕事・遊び・何か食べるなどが入り交じる
24時すぎ 就寝。忙しくても徹夜仕事はしない。たくさん寝ないともたない…
略歴
 

20歳で手描友禅の工房に弟子入りするが、手先の不器用さ(←先に気づくべき!)ゆえ5年で挫折。20代の終わりに結婚、30歳で長女出産。「家でできる」という安易な考えで入力者を目指すが、仕事が見つからず挫折。パートに出た先がたまたま入力会社だったことで経験を積み、次女出産後の1999年、その会社から入力の仕事をもらって在宅ワークをスタート。仕事分野を広げながら現在に至る。東京都西東京市在住。

今回は、在宅ワーカーの方にはおなじみの、ライター、テープ起こし、入力、ネットショップ、そして最近着物サイトの開設と多岐に渡って大活躍されている廿里美(にじゅう さとみ)さんの登場です。

廿さんが本格的に在宅ワーク(入力・テープ起こし)を始めたのは1999年。そしてその秋にまぐまぐからメールマガジン『テープ起こしてんやわんや』を発行開始(2001年秋に終了)。

『月刊 在宅入力者』(略して『ザイニュー』)誕生のきっかけは?

 入力会社のパート時代、入力者の面接にも立ち会っていた廿さんは、データ入力に必要なパソコンの知識を身につけていない人が当時いかに多かったかを実感。そして、「入力者向けの雑誌を作れないかな」と思ったのがきっかけとなって『月刊 在宅入力者』は誕生した。
 まずその宣伝媒体である先の『テープ起こしてんやわんや』で会員を募り、出来上がったミニコミ誌『月刊 在宅入力者』を自身のサイトで販売するという、当時としては画期的なやり方、ネットショップ方式だった。
 かくして2000年12月に『ザイニュー』創刊号を出し、2002年4月第12号で完結。「ひとりで編集するささやかな雑誌に、これだけの反響があったのは驚きでした」と当時を振り返り廿さんは語ってくれた。本の制作〜宣伝〜販売まで一手に引き受け、一人でやり切ったという、そのバイタリティは廿さんならではのものだと感心した。そして、『月刊 在宅入力者』をご自分のホームページで販売してきた経験を生かして廿さんは在宅ワークを始めたい人に「ものを売るのも楽しいよ。インターネットで注文が入り、運送会社に取りに来てもらえば発送できるのでネットショップもりっぱな『家でできる仕事』なのです」とアドバイス。決して入力だけが在宅ワークではないことがよくわかる。2003年に続編として『月刊 在宅入力者 第2期(第13〜16号)』を発刊された。

■仕事が仕事を呼ぶ

 「本の自主制作が誰かの目にとまって、新しい仕事につながることはよくあります」と、廿さん。『ザイニュー』が縁で白夜書房のムック『女性のパソコン』への執筆。またSOHOWORKネット「オンライン講座文字入力コース』や各所からセミナーに招かれて講師を務めたり…。さらに『パソコン主婦の友』編集部が『文字入力ワークドリル』に目を止めてくれたお陰で、同様のドリル形式で『ゼロから学ぶテープ起こし』を制作することになったそうだ。これは、自主制作でない商業出版としては、廿さんにとって初めての記念すべき単行本となる。(W-SOHO内の「おすすめBOOKS」コーナーで紹介)
 廿さんのモットーは「仕事を遊びとせよ。遊びを仕事とせよ」だ。厄介な仕事も「これはネタになるかも」というライター根性が芽ばえて、結局厄介な仕事も楽しんでしまうとか。楽しく仕事をしていると、仕事を出す側に「こんなのも頼んでみようかな」と思ってもらえるので新しい仕事に結びつきやすくなるそうだ。まさに仕事が仕事を呼ぶ態勢が廿さんにはできている。

■「10年後はどうなっていたい?」と質問されたら…

 廿さんの答えは「自分のやれる仕事をしていたい」。世の中の動きは速く、今後執筆やテープ起こしの形態も変わり、別の面白い仕事が出現してきて別の不便を感じることがあるかもしれないが、その「不便を感じたら、そこに仕事がある」と廿さんは言う。

── ベタ入力の実務についてのテキストがないなあ…と思って『文字入力ワークドリル』を制作したら結構売れた。
── 確定申告関係も、サラリーマン向けか規模の大きい自営業者向けの内容しかなかったので、自分の知りたいことを調べてレポートしたのが『小さな在宅ワークの経理・主婦編』。

 「不便」に遭遇した時、無いものなら自分で作ってやろうとする廿さんの前向きな姿勢から不便は感じられず、むしろその不便を味方として自身の仕事の糧としてきたように私には見えた。10年後の廿さんに期待したい。
 最後にお仕事をしたい方に廿さんからのメッセージをお届けしよう。「世の中の変化についていきながら、そのときに感じた『不便!』に注目すること」

取材執筆:松永ヨシコ


■ホームへ戻る■
作成:安福雅美