W-SOHO

あこがれのSOHO人にきく

現在、はつらつとした笑顔の元気な女性が増えています。その背景には、勤務場所にとらわれることなく自分の実力を仕事に活かせるSOHOスタイルの存在があることは確か。このコーナーでは、女性ならではの発想をSOHOにうまく活かし、理想のライフスタイルを実現している女性たちを「あこがれのSOHO人」とし、仕事のエピソードから裏話、将来設計にいたるまで根堀り葉堀り聞いちゃいます。同時に最近のSOHO事情まで見えてくるインタビューです。

■バックナンバー■
松本すみ子
松本すみ子(まつもとすみこ)
Profile
生年月日
  195X年7月19日
血液型
  A型
星座
  かに座
性格
  小心転じ、ときに大胆
ホームページ
  http://www.arias.co.jp
主な業務内容
  1. 心理およびキャリアカウンセリング
  2. シニア世代のコミュニティ運営とライフスタイル提案
  3. NPO法人「おとなの暮らしと仕事研究所」の運営
  4. 広報・販売促進コンサルタント事業
  5. 取材・執筆活動
著書
  『心理系の仕事を見つける本』(中経出版社 2003年9月)
  『つまらない毎日なら、好きなことで独立しよう』(明日香出版)
  『英語でビール』(Z会出版社)
  『これが売れてるホームページだ!2002』(翔泳社)
1日の仕事のスタイル
  その日によってまちまちですが、出かける日は、ほぼこんな感じです。
7時〜7時半頃 起床
8時半頃 外出。銀座の事務所(必要な時にスペースを借りるタイプ)へ
10時〜11時 打ち合わせ
11時半〜12時半 カウンセリング
12時半頃 昼食をとった後、取材先または客先へ
14時〜 取材または客先での打ち合わせ、プレゼンなど
16時半 次の客先と打合せ、または帰宅
夕食以降 パソコンを立ち上げて、仕事
2時前後 入浴と就寝
略歴
 

早稲田大学第一文学部東洋史学科卒業。IT業界で20数年、広報課長、マネージャーなどを経験する中、職場での心のケアに関心が向き、電話相談、心理相談などのボランティア活動を開始。2000年、有限会社アリアを設立し、広報コンサルタント、執筆業、女性管理職などへのカウンセリング事業を始める。その中で、シニア世代へのサポートの重要性を感じ、シニアへのライフスタイル提案事業を手掛ける。リクルートAll About Japanで「シニアライフ」サイトを運営中。「おとなのオピニオンコミュニティRyoma21」主宰。NPO法人「おとなの暮らしと仕事研究所(申請中)」代表理事。
産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、シニアライフアドバイザー、JOCA認定オンラインカウンセラー、武蔵野大キャリアアドバイザー。

今回は、有限会社アリア代表松本すみ子さんの登場です。

■企業人から起業人へ

 現在、仕事のキャリアおよびそれに関する人生設計の相談を受けるキャリアカウンセリングを中心に活躍中の松本さん。松本さんがカウンセラーとして独立・起業したのは、IT企業で20数年勤務した後でした。会社員としてのキャリアを築きながらもあえて起業家の道を選んだきっかけは何だったのでしょう?
 「長く組織にいて次第に閉塞感や疎外感、無気力感を覚えるようになり、この会社でこの先私に何ができるのかと考え続けていました。」そんな時、会社で大きな不祥事が発覚し、その余波で部下も予算も力の発揮どころもなくなり、「今が辞め時」と思ったのだそうです。
 ご本人も「ある種の賭け」とおっしゃった独立ですが、実際に独立してみると、徹夜もあるハードな毎日にもかかわらず不思議と会社員時代のようなストレスは感じないとか。「自分の好きなようにプランし、実行できる面白さがある」とのことで、忙しくとも仕事を心から楽しんでいるご様子が目に浮かびます。
 座右の銘を伺うと、「継続は力。的を得た仕事を着実にこなしていけば必ず成功します」。そして「大きな一つの仕事より、小さな多くの仕事。大きな仕事は一つなくなったら大変。小さくても数があれば、一つや二つなくなっても経営は続けられます」、の2つをあげていただきました。
 ―持続力と柔軟性。個人事業のSOHOにとっても肝に銘じておきたいことですね。

■カウンセラーとして

 松本さんは「産業カウンセラー」という資格をお持ちです。産業カウンセラーとは、職場内の人間関係やキャリアなど、職場や仕事で生まれる様々な悩みの相談を受ける人のこと。
 カウンセラーといえば、コミックやドラマでも頻繁に登場する人気職業の1つですね。松本さんは今年9月「心理系の仕事を見つける本」を出版し、こうした職業を志す人にエールを送っていますが、「カウンセラーは人の不幸の上に成り立っている職業。常に相談者と同じ目線で謙虚に受け止め、学ぶ姿勢が必要です。」とその仕事に対しては常に謙虚な姿勢を保っています。
 さらに、今現在仕事で悩んでいる人に対しては、「誰にも言えずにたまるストレスを発散する方法を自分なりに見つけることが大切」とのアドバイスをいただきました。
 1人で仕事をする中で、仕事上の悩みをぶつける仲間がいないSOHOの方も多いのではないでしょうか。自分で仕事を開拓していくと同時に、そこから生じるストレスや悩みを自分で解決できる強さも、SOHOには求められるのかもしれませんね。

■カウンセラーの視点から生まれたシニアライフアドバイス

 カウンセラーとしての経験を積むうち、松本さんはシニア世代からの相談が多いことに気づきます。それをきっかけに、シニア世代をケアする「シニアライフアドバイザー」としての事業に進出し、現在All About Japanで「シニアライフ」サイトのガイドを務めています。
 このように、自分の道をさらにご自身で開拓した松本さんの目標は、「シニア関連事業を柱に、カウンセリング、コンサルタント、ライフスタイル提案、執筆、そして、マーケティングなどを集約していきたい。利益のみを追求するよりも、社会貢献的な事業を行う社会起業家を目指しています。」だそうです。そのためにNPO法人「おとなの暮らしと仕事研究所」を立ち上げ、現在認可申請中とのこと。「『シニアの生き方と働き方に関することなら、松本すみ子だ』と言われるようになりたい」と夢を語っていただきました。

■焦らないことが大事

 最後に、生き方を模索している女性に一言お願いしました。
 「物事は長いスパンで見ることです。30代後半〜40代前半の女性のお話を伺うことが多いのですが、もう若くないと焦っている人が多いようです。しかし寿命でみればまだ半分。しかも人生の初めの10年くらいは子供だったのですから、これからの方が実り多い時期になるはず。いたずらに焦るだけでなく、どこに自分の満足を求めるのか一度じっくり考えてみることです。行動はそれからでも遅くはありません。」
 あせらずゆっくり熟考する。厄年を過ぎたばかりであたふたしていた私には、そんな松本さんの言葉が深く身にしみました。

取材執筆:佐藤明子


■ホームへ戻る■
作成:安福雅美