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仕事ができる人とできない人の差は、引き出しの数だと思う。
引き出しがたくさんあって、そのひとつひとつにいろいろな話題や情報が詰まっている人は、仕事でも遊びでも豊かに考え、実行する能力があるといってもいいだろう。
ではどうやって引き出しを作っていくか。
主婦の場合、大きな情報源はテレビのワイドショーだ。
私も時間があるときには朝、昼の主婦向け番組を見ているが、流行情報やお得な実用情報、この節の世事政治を観るには一番手っ取り早い情報源だと思う。
ただし、のんべんだらりと観ていてはダメ。かならずメモを手もとに置いて、「なるほど」と思った情報はすかさずメモる。そして情報が足りないと思ったら、インターネットで調べたり、ときには情報源であるテレビ局に確認の電話をしてもいい。
同様に、新聞や雑誌、チラシなどの印刷物も、読みっぱなしにせずにクリッピングをする。
クリッピングの方法は、ノートの左側に切り抜きを貼り、右側に自分のメモを書くようにするのがコツ。
左側はノリのつけ方を工夫して、段々に貼り付ければ何枚か貼ることができるが、下のほうになにがあるかは右ページのメモでわかるというわけだ。
しかも、ただクリッピングをするだけでは頭に残らないが、メモをすることで頭の隅に残る。それが重要。企画を考えたり、作業をしているときに、「そういえば、こんなことがあったっけ」と思い出すこともある。
ところで、私はこれまで海外で何回か講演をしたことがある。もちろん、英語で。一番威張れる経験(かなり威張ってますね!)はMIT(マサチューセッツ工科大学)での講演で、聴衆は400人くらいいた。人間、やればできるものだと自分でもびっくりした。
私はちゃんと英語を習ったことがないのだ。ではどうやって英語を身につけた(というほどでもないけれど)かといえば、「英語の歌を覚える」ことと「映画を観る」こと。
英語の歌はPPMやカーペンターズなど、フォークソングなら歌いやすい。歌ができると発音もよくなるらしい。
映画はできれば最低3回は観る。1度めは字幕を観ながら、次は字幕を観ないで、3度めはわからなかったところを確認しながら。
映画館は真っ暗だけれど、もちろんメモ持参で、気になる台詞はメモっておく。
自宅にいるときには英語の音楽をかけ、テレビはなるべくCNNやディスカバリーチャンネル(お気に入り!)を「つけておく」。ちゃんと観なくて、タレ流しにしても「英語が耳に入る」と「慣れ」てくる。
あとは強引に英語を使う環境を作る。たとえばボランティアで観光ガイドをやるとか、「外に出る」「人と会う」「恥をかく」という機会をつくること。これでOK。
町を歩いていても、公園で子供を遊ばせていても、いろいろなところにいろいろな情報がある。おじいちゃんやおばあちゃんの話も情報だし、八百屋さんやクリーニング屋さんの専門知識も情報だ。
繰り返しになるが、情報を貯めても、ただ貯めるだけでは意味がない。
たまに眺めて、同じような項目を並べてみたり、あるいはまったく違うものをくっつけてみたり、そこからなにかを見つけなければいけない。
「こんなことがありました」
「こんなことを思いました」
それだけでは小学校の作文だ。
そこからなにが見えてきたのか、なにを考えたのか。それがどれほど個性的、独創的なのか。
それって、料理に似ている。
牛乳と卵でできるものをいくつ想像できるか。
牛乳と唐辛子では? 牛乳とお味噌では?
思いもよらぬ組み合わせが、とんでもなくステキな味を作ることがある。
いい素材だけではおいしい料理にならない。調理の技術と創意工夫を持ったシェフがいてこそ、おいしい料理ができる。
なにを見ても「おいしそう」と思えるシェフになるように、なにを見ても「おもしろそう」と思える発想力を持つ努力をしよう。
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