日本語の作文技術 (朝日文庫)

書評:飛鳥
最近、ライターをしている友人に会った。 その友人の勧めもあって「日本語の作文技術」(本多勝一著)を読んだ。題名だけを見ると、何だか堅苦しい本のように思えて余り読む気がしなかった。 ところが、いざ読み進んでみると、面白くてためになる情報がいっぱいあり、気がつけば全部読み終えていた。
どんなところが面白くてためになったのかというと、何を言いたいのか読者に伝えられない文章──修飾語が多すぎる、翻訳調的で日本語にこなれていない、難解な言葉が続々と出てくる等々──の実例を挙げて、どうすればすっきりとした文章、分かりやすい文章になるのか、その手ほどきを教えてくれた点だ。 本多氏はそういう分かりにくい文章を悪文と称し、その悪文(ビフォアー)に手を施すことによって、いかに読みやすい文章(アフター)になるかを披露した。
また、複雑きわまりない悪文が句読点の打ち方一つで読みやすくなるということも実証。さすが、ルポライターの書いた文章は読みごたえがあった。 最後に、「読者から見た読みやすい文章とは何か」ということを改めて考えさせてくれた、私にとって貴重な本だった。
燈火親し一冊の本に教えられ
著者:本多勝一
出版社:朝日新聞社
価格:567円(税込)
ISBN:4-02-260808-0
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