まず最初にイラストのページを読んだ。「おこづいかいが欲しい」「空いた時間を有効に使いたい」主婦“ともこさん”が、“パパの宝の持ち腐れパソコン”を使ってのSOHOを夢見ている。
「なぁんだ。この本はこの“ともこさん”がSOHOとして成功していくサクセスストーリーなのかぁ。」と、私は勝手に(!)理解する。そして、「こーやって、主婦の暇つぶしでSOHOで仕事できるかのような甘いこと書く本があるから、悪徳業者に泣かされる人が増えるのよ。」などとブツブツ言いながら読み進めていくと……。
あれっ、ちがった。
確かに最初は「SOHOとはなんぞや」的な超初心者向けのQ&Aもあるが、だんだん実作業に即した内容になっていくではないか。「重複している原稿をそのまま入力していいか」「税と税率とは」などの具体的・専門的Q&Aや、「納期直前にパソコントラブル発生!」「受けた仕事ができない!」など、“ともこさん”の甘い夢を打ち砕くようなトラブルについても書かれている。
なぁ〜んだ、「夢見る“ともこさん”成功記」じゃなかったのね。
で、結局、この本はなに?
「Q1 SOHOにはどんなタイプがあるの?」から始まって「Q88 『扶養』はどうすればいいの?」まで、SOHOを夢見はじめてからそれなりの収入が得られるようになるまでの各段階での疑問に万遍なく答えているこの本って、いったい誰向きの本?
・・・・・・。
あっ、そっか。これはやっぱりSOHO志願者向けの本なんだ。
まず、これからSOHOを目指そうかと考えている人が読んで、SOHOのメリットを理解すると同時にSOHOの厳しさも学んで、「本当にそれを目指すのか、それとも諦めるのか」をいま一度考える。だから、「あなたが始めようとしているSOHOという仕事の仕方はこういうものなんですよ。」と、ちょっと先の方まで覗けるように書かれているのか。・・・・・納得。
で、それを読んだ私は……。
「やっぱりSOHOって厳しいけど、でもやってみるだけの価値はありそう」と思った。そして、いつかこの本を参考にして「青色申告か白色申告か」で悩んだり、「夫の扶養」から抜けることを考えるようになってみせるんだ!って、また決意を新たにしてしまった。
そのときまで……、この本、うちの本棚に置いとこぉっと!
書評 安福雅美
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